MY DELIUS
忙しく、疲れる毎日。ゆとりをもとうと聴き始めたクラシックも、解らないも
のばかり..
そんなあなたは、彼の作品をお聴きになったらいかがでしょうか。
きっとすばらしい出会いがありますよ
VOL.1
”イルメリン”は彼の作曲した最初のオペラです(1890−1892)。
北欧の王女がまだ見ぬ恋人を思い描く場面の前奏曲。
なんと美しい旋律なのでしょうか。彼の旋律の美学が、まさに凝縮されて
います。
おすすめCDはバルビローリ盤 東芝EMI CE33−5246
ディーリアスの作った最も印象的な作品でしょう。
彼はフランスのグレ・シュール・ロワンで隠遁生活に入りましたが、第一次
大戦の勃発に伴い、イギリスに疎開せざるおえませんでした。大自然の
営みに敏感だった彼は、つばめのいないのをたいそう悲しがり、この曲
が生まれたということです。
人生とは、このつばめたちのように、限りない出会いと別れを繰り返す
ものなのでしょうか。生きていることの不思議、そしてすばらしさ
ディーリアスのこの曲は、この悲しく美しいつばめたちを描くことにより
なんと多くのことを語ってくれるのでしょう。恥ずかしながら、この
音楽に初めて接した時の涙を、少なくともクラッシック音楽を愛する
一人として、大切に覚えておきたいと思っています。
この音楽は元は弦楽四重奏曲なのですが、E.フェンビー氏の編曲で
管弦楽曲で楽しめます。
おすすめCDはバルビローリ盤 東芝エンジェル TOCE6414
ディーリアスもラフマニノフに負けず劣らない素晴らしい”旋律家”だった
ことが証明できます。何かもう少し有名でもいいんじゃないの?と本当
に思います。私は、そんな光の当たらない曲を集めていますが・・
例えばシンディングの初期の弦楽曲とか、マニャールの交響曲とか
いずれ機会があれば紹介しましょう。
おすすめCDは輸入盤しかありません
輸入盤の求めかたは、大きなCD店(山野楽器とか)でお求めになるか
個人輸入するのが早いでしょう
英ユニコーン DKP(CD)9108
とりあえず今回は3曲 ご紹介しました